願い


あの人が会社に殺されませんように。

あの人が社会に潰されませんように。

あの人が笑っていられますように。


この一週間ずーっともやもやもやもやだった。

心配で心配で不安で、
あの人、過労死しちゃうんじゃいかって。

精神的肉体的に限界に来てるんじゃないかって。

頭ぐしゃぐしゃになって全然寝られなくって吐きそうなってた。

吐き出すにも言葉にできずどうしよう、どうしようってぐるぐるぐる。

勇気出し留守電にメッセ残しました。

そりゃ震えたさ。


最初、かなりの動揺で間違えて地方の実家にかけてしまった。

保留音ともしもしが繰り返されわけわからなかった。
「○○さんのお宅ですか」って言ったら
しばらく無言になり切られてしまった。

あの出来事は彼の家族の生活までを脅かしているんだ。

悲しすぎる。

会社の信用を取り戻すことは相当大変なことだろう。

何も知らずに新卒で入って、真面目に必死で頑張ってきて
ようやく彼の人柄から取引先との信頼を得、
波に乗ってきた矢先だったのに悔しすぎます。


もう、あたしのキモチはいくら頑張っても届かないけれど

何度裏切られてもやっぱり一番大切な人だったから
そう簡単に忘れることなんてできないの。


あの約束覚えてるかな?

覚えていたとしても

たぶん、あなたは

もうあたしには何も言わずに

去っていくだろうね。



あたしが知らない処へとね。